ハワイで出産!と、思いきやまさかの手術!?②
↓前回のお話はこちら↓
ハワイで出産!と、思いきやまさかの手術!?① - あいノート
子供が生まれる前に手術をしなければいけない。
まさかの展開に思考回路が止まったわたしでしたが、それと同時にあんまり実感がなかったのをよく覚えています。(だって本当にお医者さんの先生方めっちゃあっさり言うんだもの……)
でも嚢胞のことについては実感なかったくせに、手術にかかるお金のことはしっかり考えて「え、やばい、どうしよ…」と、不安になっていたわたし。
なんせ、開腹手術です。
医療費が高くて借金まみれになる人がアメリカにいると聞いたことがあるのに、一体わたしの手術にはどれくらいの費用がかかってしまうんだろうか……
この前にERにも行っていたわたしたち夫婦にとって(詳しくは前回のお話参照)この手術は本当に厳しいものでした。
家に帰って早速わたしの両親と夫の両親に相談をしました。
わたしの両親は「日本の方が手術代安いし、日本の医療はレベルが高いから日本で手術した方がいいんじゃないか?」という意見。
ところが逆に夫のご両親は「アメリカの方が医療のレベルは間違いなく高いし、そのままハワイで手術していいんじゃないか?」という意見でした。
まさかのどちらも逆の意見!!😭
これは自分たちでも調べるしかないと思い、めちゃくちゃぐぐってどちらがいいか調べました。
調べたところ分かったのは、
・アメリカの医療は日本より高い(アメリカには日本のような国民健康保険がないため、保険外の手術も多く、その分医師の経験値が高いらしい)
・手術費はやっぱりアメリカが高い
・でもわたしが受ける手術の手術費は思っていたよりも安い(といってもだいたい15万円)
・日本の健康保険には海外医療費制度というものがあるらしい
ということでした。
調べ終えて考え、夫婦でも話し合った結果、わたしはハワイで手術を受けることにしました。
わたしがハワイで手術を受けようと決めた理由は主にふたつ。
1つは、アメリカの医療が日本よりも高いので質のいい治療を受けられると思ったため。
そしてもう1つは、ハワイで手術をしても日本の健康保健の海外医療費制度を使えば日本で手術を受けた時とほぼ変わらないお値段で手術を受けられるということがわかったからでした。
日本で手術を受ける場合、手術費と日本への航空代がかかってしまうため余計にお金がかかるのです。
以上のことから、ハワイで手術を受ける方がわたしたちの懐にも優しいということでハワイでの手術を決心します。
ところでこの手術は妊娠12週目が過ぎてから行わなければいけないと言われていました。
赤ちゃんがちゃんと育って、安定してきたときでないと手術はできないとのことだったのです。
なので、嚢胞が見つかってから1ヶ月半ほど手術までの期間は普通に学校に行こうと思っていました。
しかし、つわりでほとんど毎日吐く日々を過ごし、授業もほぼ休む日々……
これはこの学期は休んだ方がいいかもしれないと思っていましたが、この考えが確信に変わる出来事が起こりました。
それが起こったのはちょうど嚢胞があると診断をもらってから1週間ほど経った学校も始まって1、2週間の頃。
ある朝、突然今まで感じたこともない痛みをお腹に感じました。
その痛みは横になってもほとんど和らぐことがなく、トイレに歩いていくのでさえやっと。
いつもなら5秒もかからずに行ける距離のトイレにさえ、その時は起きあがるのに2、3分、それから休憩に2、3分ほどとってなんとか気合を入れて歩いてトイレに行くのに1分と、いつもの何倍もの時間をかけて移動していました。
ちょっと歩いただけでも激痛、そしてどっと疲れが出るので、いつもは歩いて10分ほどしかないクラスルームまでの距離をその日は授業のために30分かけて歩いて行くことに。
やっとの思いでクラスルームの椅子に座るも、痛みは全く引く様子がなく授業の話も全く耳に入らない始末。
これは、ダメだ……
授業が終わってもまた家まで歩かなければいけないのに、立ち上がるのにも渾身の力がいる。
そして、帰りの道もまた30分かけて歩いていく。
夜も寝ようにもお腹が痛すぎて全然眠れない。
あまりの痛さに唸りながら横になるなんて、わたしの人生の中でも初めての経験でした。
これは、おかしい。
夫とこの異常な痛みについて協議した結果、
これはきっとつわりの症状だろう
という結論に至ります。
…のちにこれが大きな勘違いなのだと気づくことになろうとは思いもしない2人でした。
勉強熱心な夫に休学しようかと思っていることを話すのはわたしにとっては結構気が引けることでした。
こんなことで休むって言ったら失望されるかな…
と思っていたのでなかなか勇気が出ず…
それに加えてわたしにはどうしてもこの学期を休みたくない重要な理由もありました。
つづく…