ハワイで出産!と、思いきやまさかの手術!?①
ハワイの大学で夫と出会い、ほどなく結婚。
そして結婚して何ヶ月かたったある日、友達に誘われて大学のカフェテリアで一緒に夜ごはんの食事をすることになりました。
やった〜、夜ごはん作る手間が省ける〜!
なんて喜んでいたんですが、カフェテリアでごはんを食べていると異変が…
なぜだかどんどん気持ちが悪くなっていったのです。
これはおかしいぞ?と思い、早めに家へ帰ろうと夫と歩きはじめましたが、歩くたびに気持ち悪くなっていって10歩ほど歩いて休憩を挟まなければ歩けないくらいにまで気持ち悪くなって行きました。
このとき住んでいた家は大学の夫婦用アパートメントだったので、カフェテリアからは歩いて10分弱の距離だったんですが、その日は休み休み帰ったためその距離を30分近くかけて帰りました。
家に着いてからもずっと横になっていましたが、だんだん吐き気がしてきて結局その一晩中吐き続けることに。
その様子を見てさすがにおかしいと思った夫が「ER(Emergency Room: アメリカの救急救命室)行こう!」と、車を持っている友達に連絡して連れて行ってもらいました。
処置室でもゲーゲー吐きまくるわたし。
そして検査をしてくれたお医者さんから
「妊娠ですね」
の一言。
え???
それだけ????
え、じゃあこれつわり????
大事はなかったので安心はしたものの、このあと送られてくるERの請求書が怖くなるわたしと夫でした。(アメリカの医療費は本当に高くて、この夜のER代1回分で10万円ほどの請求がきました😭学校の医療保険のおかげで実際に払った代金はこの半分以下になったので本当に良かった…!!)
結局、妊娠がわかっただけで帰ってきましたが、そのあとは学校のヘルスセンター(小さな診療所)での検診が始まりました。
わたしの通っていた大学のヘルスセンターには、毎週水曜日に産婦人科の先生が出張しにきてくれていたので検診はとっても楽!
産婦人科の先生は若い元気な女の先生で、緊張もすぐほぐれました。
初めての検診でエコーをとって「これがちっちゃいけど赤ちゃんだよ」と先生が教えてくれて、その小ささに正直少し驚きながらも感動していたとき、先生が「ん?」というような反応を見せました。
そしてある一点をぐりぐりと確認する先生。
なにかなーと思っていると、先生が写真を撮って、
「嚢胞があるね」
と、さらっといいました。
この時先生が言った「Cyst(嚢胞)」という単語がわたしも付き添いでいた夫もわからず、しかも本当にさらっと、なんか「今日も赤ちゃん元気だね」みたいな感覚で言われたので、よく分かんないけどそうなんだーと聞き流していました、が。
「ちょっとここでは詳しく検査できないから、ホノルルの方にある大きい病院に行って検査してもらってね」
と、先生に病院の紹介状をもらい、この時点でわたしたちも「これはもしかしたら思ってるよりも大事かもしれない…?」と思い始めます。
後日、ホノルルの紹介された病院に行って検査をしました。
もうその病院はハワイで一番大きな病院で、普段学校の小さな診療所しか見ていないわたしたちにとっては迷路のような大きさ!
病棟がいくつかあって、駐車場もいくつもあったので迷いながら目的の産婦人科に到着しました。
検査はいつもの検診と同じようにエコー。
ただ、この検査では詳しく嚢胞を調べるためにいろいろな角度からエコーを見られたため、エコーだけで1時間ほどかかりました。
この時は流石に「Cyst」の言葉の意味も分かっていたのでちょっと緊張していましたが、検査が終わってついに結果が。
結局、嚢胞だということが判明。
しかも、小さいならまだ良かったものの、わたしの嚢胞は10㎝以上のグレープフルーツ大の大きさだというので、子供が生まれる前に開腹手術で嚢胞を摘出しなければならないと言われました。
自分の人生の中でまさか手術を、しかももしかしたらハワイで受けるかもしれないなんて思いもしない結果でした。
つづく…